タイムイズマネー(時は金なり)の本当の意味
『時は金なり』という言葉、みなさんはどう解釈していますか?
”時間はお金と同様に貴重なものだから無駄にしてはいけない”
これが日本における一般的な『時は金なり』という言葉の解釈です。
しかし、この『時は金なり』という言葉、もともとは英語の“Time is money”(タイムイズマネー)から来ているわけですが、その本来の意味は「時間はお金と同じくらい大事だよ~。だから今この瞬間を大事にしましょう」という意味ではありません。
本来の『タイムイズマネー』『時は金なり』とは”機会損失”のことを意味します。
”機会損失”ってなんのことか?というと、簡単に言えば”無駄に時間を過ごすことで被る損失”のことです。
有効に時間を過ごしていたならば、本来得られたであろうものを得られなかった。
その損失のことを”機会損失”と言います。
例えば、休みの日の午後、なんとなくテレビをつけたら2時間サスペンスの再放送がやっていて、特に興味もなかったけどなんとなくお菓子を食べながらダラダラ見てしまい、そのままの流れでゲームをしていてついアイテムを課金して買ってしまった。そして気づけば夕方17時になっていてもう夕飯の準備をしないといけない時間だった…。今日一日何をしていたんだ私は…。
なんてことはありませんか?私はよくあります。笑
元々の”タイムイズマネー”の意味するところは、
「時間を浪費するとその分賃金が減る。だから時間はお金だ」という直接的なものです。
上記の例で言うならば、この午後の5時間を仮に時給1000円のバイトに行っていれば、単純計算で5000円の稼ぎがあり、且つこの時間で食べたお菓子代とゲームの課金代金に費やした1000円を考慮すると、実質6000円の損失に該当するというわけです。
本来、
”もっとも有効な利益を生み出せていたはずの時間”
―例えば仕事に直結するような資格取得の勉強をすることで収入がUPしたり、運動をすることで体形や健康を維持したり、興味のある勉強会に出席して人脈を形成したり…etc
を
”他のことをする時間”
―例えば、なんとなく見ているテレビやネットサーフィン、付き合いでなんとなく参加した飲み会やクループLineでのどうでもいいやり取り、何を話したか覚えてもいない長電話…etc
に当ててしまった結果、本来得られていたはずの利益(お金とか健康とか人脈とか)を失っている。むしろ時間もお金も労力も浪費している分もマイナスだよねってことです。
別にテレビを見たり、ゲームをしたり、昼寝をしたり、ランチに行ったり、飲みに行ったりするのがダメというわけではなくて、大切なのはその選択にどんな目的があってそこに自分の意思が存在しているかどうかだと思います。
だらだらなんとなく過ごしているというのも、他でもない自分が選択していることで、その結果作られているのが今目の前の現実なんですよね。
なので今の自分に満足でこのまま現状維持でオールOKってことならば、既に欲しい結果(利益)を得ているわけだから機会損失とかそんな難しいことは考えずにこのまま生きていけばいいわけです。
でももし目の前の現実を少しでも変えていきたい、もっとこういう風になりたい、自分にとっての理想に近づけていきたいと思うのなら、今自分が選択している一つ一つの行動に意識を向けて変えていくしかないんですよね。
例えばそれが「美しくなりたい」ということなら、一人分でもちゃんと自炊をするだとか、甘いものは外出時だけにするとか、座るときの姿勢を気を付けるだとか、1日3分でもストレッチをするとか、出来るだけ歩くとか、お風呂から出たらすぐに髪を乾かすとか…
例えばそれが「お金が欲しい」ということなら、まずは自分の収入がどれだけあって、それに対してどのくらい税金や社会保険料を支払っていて、どんなことにどのくらいお金を使っているのかをきちんと把握するとか、その上で見直せる支出がないか検討するとか、節約や節税の勉強をするとか、投資の勉強をするとか、収入をUPさせるために必要なスキルを磨くとか…
「こうなりたい、こうありたい」という欲しい結果に向かって、小さなことからでも自分の意思で行動を選び、変えていくということが、時間を有効に過ごすということなのかなと思います。
”タイムイズマネー”
限られた時間を
いつ
誰と
どこで
何をして
何のために
どのようにして
過ごすか。
この自分の選択の結果、何を得て、何を失うことになるのか。
今年は自問自答、取捨選択の日々です。